「独身なのにマンションを買うなんて、何かあったの?」「結婚したら家、どうするの」と何度も尋ねられたことがあります。
これらの言葉には、独身女性が家を購入することに対する固定概念が見え隠れしています。
独身女性が家を買うという行動は、時々社会から偏見を受けることがあります。
そして、その偏見にどう向き合っていくかが課題になります。
この記事では、独身女性の住宅購入に対する周囲の反応と、その向き合い方について綴っていきます。
1.独身女性の持ち家事情
独身女性が持ち家を持つことはめずらしいことなんでしょうか。
データを見ながら検証してみましょう。
総務省統計局によると、女性の単身世帯の持ち家の共同住宅の割合について、次のデータが発表されています。
出典:総務省統計局 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/topics/topi472.html
30歳を超えてから女性が持ち家を持つ割合が増えおり、45歳~49歳でみると男性の約2倍の持ち家率になっています。
さらに、株式会社リクルートが行った2023年首都圏新築マンション契約者同行調査によると、
⚫ 2001年調査開始以降、子どもあり世帯の割合は最も低く、シングル世帯の割合は最も高い
◇ 「子どもあり世帯」が35%、「夫婦のみ世帯」が31%、「シングル世帯」が19%を占める。
出典:「2023年首都圏新築マンション契約者動向調査(株式会社リクルート)」https://suumo-research.com/
さらにこの調査では、シングル女性世帯の契約が11.0%を占め、2001年以降で割合が最も高くなってるという結果もありました。
将来の単身世帯の推移に人ついても、興味深いデータがありあした。
出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」より
世帯数の推移をみると、単独世帯が2005年から増加していることがわかります。
これらのデータからも、今後も持ち家を選ぶ独身女性が増えていくと予測されます。
2.独身女性が家を持つことに対する周囲の反応
独身女性が家を購入することに対して、先入観をもった質問や疑問を投げかけられることがよくあります。
これまで家をもつことは、「結婚して家庭を持つ」ことと結びつけられてきました。
私も家を購入したとき、職場や友人、知人などから否定的なことを言われたこともあります。
周囲だけでなく、世間でも同様の反応があったようです。
その否定的だと思った事例を4つ、あげていきます。
職場の男性「なんで女の子が家を買ったの」
職場で日勤のみの部署に異動するよう打診がありました。
看護師は夜勤をしないと収入が減ってしまうので、家のローンがあるから夜勤を続けたいと伝えました。
すると、男性の人事課長に「なんで女の子が家を買ったの」と言われました。
女の子っていわれましたが、当時私は41才でした。
その言葉を聞いた時、いまだにこんな考えがあるのかと驚き、思わず言葉を失ってしまいました。
周囲の女性「結婚したら家、どうするの」
男性だけでなく、同性である女性にも言われたことがあります。
既婚・未婚問わず、「結婚したら家、どうするの」です。
もう何度も聞きました。
当初は、「結婚はなさそうだから家を買った」と答えていました。
そんなことを言っても、相手は「家を買ったら、結婚できないよ。もし、結婚したら家、どうするの」と返してきます。
その問答を何度かしているうちに、言い合っても解決しないことがわかり、黙って聞くことにしました。
占い師「不動産の名義を女性にするのはよくない」
以前、テレビで見た占い師さんが、「不動産名義を女性にするのはよくない」と言われていました。
内容は覚えていませんが、なぜそのようなことを言われたのかはわかりません。
今、不動産名義は私ですが、特に不幸は訪れていません。
それとも購入しなかった方が、もっと幸せになれたのでしょうか。
住宅ローンの歴史
かつて日本では、女性が住宅ローンを利用することが非常に難しい時代がありました。
1960~1980年にかけて多くの女性が申請をしても却下されることが珍しくありませんでした。
その状況が大きく変わったのは、1985年に施行された男女雇用機会均等法です。
この法律によって、男女平等が進み、多くの女性が安定した収入を得ることができるようになりました。
その結果、女性が単独での住宅ローンを組むことが可能になりました。
女性が住宅ローンを借りれるようになって約40年。
現在では、女性の持ち家率が増えており、住宅ローン市場においても女性は重要な存在になっています。
3.周囲の視線を乗り越えて感じた本音
私もかつて「結婚・出産するかも」を考えて家を買う決断ができませんでした。
でも、結婚や出産する未来を想像できなかったのでマンションを購入しました。
そんな経緯もあるので、他人からの偏見を否定することはできません。
統計をみてわかるように、男性より女性の方が住宅を購入している割合が多くなっています。
さらに、今後単身世帯が増えることが予測され、「女の子が家を買うなんて」と言われる時代もなくなるかもしれません。
私が思うことは、家を購入したからと言って、人生の何かをあきらめる必要はないということです。
家を買うことは、人生の選択肢を広げるための手段の1つにすぎません。
万が一結婚したら、賃貸か売却に出すことができます。部屋の広さ次第では、同居も可能です。
老後の住まいを心配する必要もありません。
一方で、独身女性が家を持つことで一部の男性から、「結婚できないかわいそうな人」「女のくせに」と思われているのも事実です。
言葉で言われなくても好奇な目で見られていると思うことがあります。
ただ、こいった風潮は以前より改善されているように感じます。
もし、異性から「かわいそうな人」と思われていても、おそらく恋愛対象にも、知人対象にもならないので問題ありません。
無視しておけばいいです。
私の職業である看護師の独身率は、一般職の女性と比較して高いといわれています。
そのせいか、職場でも、自分で家を買っている先輩も少なからずいます。
彼女たちは「結婚したら、家どうする」なんて言ってきません。
それよりも、今後の家のメンテナンスや固定資産税のことなど教えてもらえることがあり、ありがたい存在になっています。
ちなみに、職場の先輩方は、住宅ローンを完済されています。
完済後は、社員からパート、病棟からクリニックなど、自分にあった場所で働いています。
4.欲しいものは手に入れればいい
自分の生活を充実させる手段が家を買うことなら、迷わず購入するべきです。
他人の目を気にして家の購入を断念するのはもったいないことです。
私は家を持つことで、自信も手に入れることができました。
もし、家を購入したいと考えているなら、他人の目にはとらわれないでください。
自分の価値観を信じ、自分らしい道を進んでいってください。
自分の将来を決めるのは、自分自身です。
コメント
賃貸で貸したりもできるメリットで
自分は又違う駅近や自然の多い地域に行ったり
家賃収入がある事で経済的にも自由になれますね。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪独身女性の方が購入してる方多い気がします。
私は
パートナーの家に住むようになり
家賃はお小遣いになりました
コメントありがとうございます!
家賃収入を得ながら、自分に合った環境で暮らしを楽しめるなんて、憧れます!
経済的な自由が広がると、選択肢も増えて生活がより充実しますね。
パートナーの家に住むことで家賃がお小遣いに変わるなんて、いろんな意味でうらやましいです!(^^)!
私もかつこさんみたいに、持ち家をフル活用できるよう頑張ります!