家を買ってから住宅ローンを完済するまで
独身者が家を購入する際、多くの人は「住宅ローンをを支払っていけるのだろうか…」「もしかして将来結婚し子どもをもったら買った家がムダになるんじゃないか」といった不安を抱えることが多いと思います。
私も、購入前は将来の生活設計が見通せないことや、今まで経験したことのない大金を支払うことへの不安をおぼえました。
でも、不安より持ち家が欲しい思いが強く、購入を決意しました。
そして約8年半で住宅ローンを完済しました。
ここでは、なぜ家を購入したいと思ったのか、そして購入してよかったと思う理由についてお話します。
マンションを購入したいと思った理由
1.一人で生きていくと決めたから
40歳を迎えたころ、結婚に縁がないことを悟りました。 結婚や子どもを持たない人生を選ぶ代わりに、何か自分の人生で成し遂げたいという気持ちがありました。
その「何か」とは、「いつかは自分の家がほしい」ということでした。
「家が欲しい」から「家を買おう」と決断したとき、ちょうど時代はアベノミクスが始動して不動産価格が上がり始めていました。 さらに、日銀の金融緩和政策で住宅ローンが低金利でもありました。
あと、住宅ローンには最終返済年齢というものがあると聞きました。 購入前は75歳までと聞いていましたが、のちに調べると80歳までという情報もあります。
色々と考慮した結果、「今が買い時かもしれない」と思いマンションの購入する決断に至りました。
2.家賃がもったいないから
たとえば、毎月10万円の家賃を35年間支払うと合計で3500万円にもなります。
さらに、更新料や仲介手数料・礼金も必要になりますが、最終的にこのお金は自分の資産にはなりません。
家計簿を見るたびに「このお金で旅行に行けるのに」「老後のために貯蓄しておけば…」と考えることがありました。
毎月の支払額が同じぐらいなら購入した方が得策だと判断しました。
3.老後の不安を軽減するため
今は家賃を支払うことができますが、定年後の収入減は避けられません。
私の職場は、定年後の再雇用時には基本給が20%カットされ、交通費以外の手当もなくなります。
収入が確実に下がる状況で、定年までに住宅ローンを完済して住居費を減らすことは、老後の不安を軽減するための重要課題でした。
マンションを購入して感じたこと
1.自分の人生に責任を負うという実感が生まれた
家を購入する前は「責任を負って生きている」という実感があまりありませんでした。
でも、住宅ローンという大きな借金を返済できなければ多くの人に迷惑をかけることになります。
そのため返済に対する責任感が生まれました。
私の両親も住宅をローンで購入し、月々の支払いをしながら私を育ててくれました。そのことにあらためて彼らの偉大さに気づくことができました。
2.お金の不安が減った
住宅ローンを組んでからも家計管理はほぼ変わりませんでした。
早く借金から解放されたいという思いが強かったので、生活費を削りつつ余剰金を住宅ローンの繰り上げ返済に充てました。
それでも完済にはなかなかたどりつかず、時にはため息が出ることもありましたが、コツコツと続けたら完済できました。
今は、住居費に使っていたお金を趣味や投資、家電の買い替えなどにまわす余裕もでています。
3.将来の展望が明るくなった
住居費がなくなることで、将来に対する心の余裕もうまれてきました。
あと10年すれば定年を迎えますが、働き方を見直してもいいかな、と思っています。 正社員からパートにシフトする、副業を始めるとか…。
その結果、移住が必要になればマンションを賃貸に出して収入を得たり、売却して引っ越すこともできるかなと思っています。
持ち家を持ったことで、人生の選択肢が広がり、将来に対してより前向きに考えられるようになりました。 あと、私にとっての大金を完済することができたので、自分にもう少し自信をもってもいいのかなという思いがでてきました。
他にも何か成し遂げることができるんじゃないかという自信(過信?)ができました。
経済的なことより、自信をもてることができた方が自分の財産のような気がします。
住宅ローンを完済して思うこと
住宅ローンを支払っている間、「もし病気になったらどうしよう」と何度も不安に思いました。
実際、その不安から体に不調が出たこともありました。
それでも時がたつにつれ、どうにもならない借金を目の前に「なるようにしかならない」という開き直り精神が生まれてきました。
私にとって家の購入することは人生最大の買い物でした。
結果的に、金銭的にも精神的にも大きな満足感を得ることができました。
とはいえ、家の購入は人それぞれの価値観やライフスタイルによるところも大きいです。
「絶対に買った方がいい」とは言えません。
自分に合った選択をするために、マンション購入のメリットとデメリットをしっかり考えていく必要があります。
このブログが、家の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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