繰り上げ返済をしたかったワケ
私は家を買うまで借金をしたことがありませんでした。
数千万円の住宅ローンの契約をしたときは、特に感情的なものがわいてくることもありませんでした。 でも、月々の返済がはじまると、急に額の大きさに圧倒されました。
月に数万円の支払いで、本当に数千万円の借金なんて返せるの? なんか、急に気が遠くなってきた…
この不安と焦りが原因で、しびれや不正出血などの健康被害が出てきました。
そこで、早く返済を終えて楽になりたいと思うようになり、何かできることはないかと考えるようになりました。 でも、何をすればいいのかわからなかったので、とりあえず思いついたことを実行することにしました。
その結果、8年半で住宅ローンを返済することができました。
この記事では、私が繰り上げ返済をするために実践した4つのことについて紹介していきます。
繰り上げ返済を目指して実践した4つのこと
1.副業で収入アップを目指す
私は気楽な独身一人暮らしで、自分のために使う時間はいっぱいありました。
本業は看護師として働いていますが、副業としてアルバイトをはじめることにしました。
ローン返済中に、コロナが蔓延して外出の機会が極端に減り、さらに時間を持て余すことになりました。
その時間を有効活用しようと思い、さらに副業であるアルバイトの時間を増やすことにしました。 とにかく隙間時間があればバイトをするようにし、夜勤明けや休みの日もアルバイトで時間を費やしました。
そんなにまでして働かないといけないの?
さすがに、この働き方はきつかった。途中でバイトの時間を減らしました
身体をこわしてしまったら、繰り上げ返済どころか仕事も続けられなくなってしまいます。
アルバイトといっても決して楽なものではありませんでしたが、正社員とは違う立場なので、気を楽にして働くことができました。
同じように副業をしている看護師たちと情報交換をする機会もでき、思った以上に充実感を得ることができました。
副業をすることで、意外なメリットも発見できました。 外に出ていると、家にいる時間が短くなってしまいます。 結果、光熱費を節約することができていました。 ここ数年で電気代もあがってきているので、本当に助かりました。
2.お得な情報に敏感になった
クレジットカードやスマホ決済でポイ活する
副業や節約だけでは飽き足らず、もっと気軽にできるものはないかと考えました。
そこで、生活費の支払いをクレジットカードとスマホ決済に変えました。
家を買う前は、クレジットカードを使用すると個人情報が流出してこわい、という考えがあったので積極的に使いませんでした。
ただ、現金で支払いをしてもポイントがたまりません。
なので、光熱費などできるかぎりの支払いは、すべてカード決済することにしました。
結果、どうだったの
1年で数万円のポイントがたまりました
色々なポイントカードが出回っているので、それを使ってポイ活をするのもありだと思います。 ただ、私はカードを管理するのが面倒なのでカードとスマホ決済だけにしています。
ふるさと納税で節税する
ふるさと納税には、節税効果と返礼品のメリットがあります。
ふるさと納税のサイトからクレジットカードで申し込めば、ポイントもつきます
私はお米を定期的に頼んでいます。
お米は重たいので、買い出しをすると労力が必要になります。 でも、ふるさと納税でお願いすると、宅配で送ってくれます。 ご飯は毎日食べるものなので、無駄になることがありません。
あと、訳アリのお魚やお肉は量が多くておいしいのでオススメです。
不用品をメルカリに出品する
引っ越して数年経ち、自分の生活スタイルが変わってきました。 今まで必要だったものが、いらないものに変わっていることに気がつきました。 使わないものが家にあってもスペースを占領してしまうのでリサイクルショップを利用することにしました。
でも、リサイクルショップに行っても、少額でしか取引してもらえず。 それならば、と思いメルカリを始めました。
出品の一例です。
左のパンプスは1900円位で購入しました。 他の出品物とまとめ売りをしたため、はっきりした金額の記録が残っていませんが、1000円位で売れたと思います。
右側の帽子は、セールで500円位でした。 600円で出品し、数日後に売れました。
この売り上げから、手数料や送料が差し引かれます。
そのため、売る商品の金額が大きくない場合、出品の手間や梱包を考えると割にあわないことが多々あります。 でも、物を捨てることに対するためらいを感じるタイプなので、その手間を惜しまないことにしました。
自分のいらなくなったものが、どこかでお役に立てるかと思うとうれしいです
3.浪費をしなくなった
家を買ってから、驚くほど物欲が減りました。
家を買う前は年に20万から30万ほどの予算を組んで百貨店で洋服や靴を買うのが楽しみでした。
百貨店で買ったものを身に着けるのが自分のこだわりだったからです。
今の家は都市部にあるので、自転車で生活をするようになりました。
その結果、パンプスやスカートで出かける頻度が減り、動きやすさや汚れを気にしなくてもいいことを意識した洋服を選ぶようになりました。
そこまでして、欲しいものを我慢しないといけないの
欲しいものは、あらかじめ予算を決めて買えばいいよ。仕事のモチベーションにもつながるしね
洋服をあまり買わなくなったら「なんであんなに高い服を買っていたのだろう。高いセーターを買ってもすぐに毛玉ができるし。食べ物のシミがこわくて薄い色の洋服は着る機会が少なかったし」と考えるようになりました。
もともとは、楽しみを封印しようと思って服を買わなかったわけではありません。
早く返済をしたいという、潜在的な気持ちが、物欲をなくしてしまったのかもしれません。
4.自炊するようになった
毎日ご飯をつくるのって、ホント面倒。できればやりたくない
お料理は好きではなかったので、簡単なものしか調理していませんでした。 メインのおかずはお惣菜ですませることも多々ありました。
そこそこ本腰を入れて料理をするきっかけになったのは、副業と同様、コロナ渦で外出をする機会が減った時でした。
ネットを検索すると、簡単・時短のレシピをいっぱい見ることができます。 そのおかげで、レシピに困ることがなくなり、料理の苦痛はだいぶん軽減しました。
ただ、自分のために料理を作るだけなので、野菜は乱雑に切っています。 見ての通り、大きさも切り方も適当です。
同じものを食べる日が続くことが多いですが、あまり気にならないですし、食材を無駄にすることもありません。
料理をする前は、職場で350円のお弁当を買って食事をすませていました。 料理をするようになってから、自分で作ったお弁当を持っていくようになり、1食100円前後ですむようになりました。
結果的に節約になっていますが、それ以上に自分が作った料理の方が意外とおいしいのでお弁当を持って行っています。
繰り上げ返済をするために実践したことが、今の生活にも役立っている
私が繰り上げ返済を達成するために行った副業、ポイ活などの取り組みは、早期の返済に役立ちました。
ただ、やっていることは小さいことの積み重ねです。 実践しても、なかなかゴールにたどり着けず、もどかしい思いを何度もしました。
そこで得た知識や経験は、自分の価値観をおおきく変えるものにもなり、
今の生活にもよい影響を与えてくれています。
せっかくマイホームを手に入れたのに、返済のことばかりを考えて生活の質を落としてしまったら、日々の生活を楽しめなくなります。
知恵や工夫をこらし、楽しみながら繰り上げ返済をしていくことが成功へのカギだと思います。
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